- こく
- I
こく〔漢語の「酷」からとも, 形容詞「濃い」の連用形からともいう〕濃い深みのあるうま味。 主として飲み物についていう。II
「~のある酒」「~のある文章」
こく【古句】古人の作った詩文の一節, または俳句。IIIこく【扱く】〔「こぐ」とも〕(1)打ちつけたり, 狭い所を通したりして, 付いているものをむしり取る。「稲を~・く」
(2)長い物を片手で軽く握り, 他の手で引き抜く。 しごく。「ひもを~・く」
(3)草木を根の付いたまま引き抜く。「あの松を直したい所がある程に, 急いであれを~・いで来い/狂言記・富士松」
‖可能‖ こけるIVこく【痩く】⇒ こけるVこく【石・斛】(1)体積の単位。 米穀などを量るのに用いる。 一石は一〇斗。 約180リットル。 かつて, 大名・武士の知行高を表すのにも用いた。(2)和船の積載量, または材木の実体積の単位。 一石は一〇立方尺, 約0.278立方メートル。「千~船」
(3)サケ・マスの数量の単位。 サケは四〇尾, マスは六〇尾を一石とする。VIこく【転く・倒く】⇒ こけるVIIこく【轂】⇒ こしき(轂)VIIIこく【酷】きびしすぎるさま。 むごいさま。IX「~な言い方」「あまりにも~な条件だ」「その批評は, 少し~ではないか」
こく【鵠】(1)白鳥(ハクチョウ)の漢名。(2)弓の的の中心にある黒い星。 ほし。~を刻(コク)して鶩(アヒル)に類す〔後漢書(馬援伝)〕白鳥を作るつもりで木を刻めば家鴨(アヒル)程度のものはできるの意。 立派な人のおこないを学んで及ばなくても, それに近い人になれるということ。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.